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2007年12月

MDは役立たず?

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 今月ミサイル防衛の実験がハワイ沖であり、一応成功した。手放しで喜んでいる人たちもいるがこれ、日本の本土防衛には無用の長物ではないか? 本来このシステムはロシア、中国、イラン、北朝鮮等の弾道ミサイルからアメリカ本土を防衛するのが主目的だ。それをあたかも日本の本土防衛にも使えるような宣伝をして開発費の一部を日本から引き出そうとしてるのがアメリカの真の狙いのような気がする。

 以下「自衛隊vs特定アジア」誌より抜粋要約。

 
 *** このミサイル防衛のシステムはまず発射後の弾道ミサイルが上昇から下降に転じて速度が低下したところを海上発射型のミサイルで迎撃する。それが失敗したときに備えて、地上発射型のミサイルで迎撃する二段構えの戦法である。
 ここで問題なのは北朝鮮が発射する弾道ミサイルとこの迎撃システムが本当にマッチしているかである。長距離型のテポドン2は発射してから米国に達するまで約20分あるという。このMDシステムのリアクションタイムを考えれば十分対処可能だ。しかし射程が千キロ前後というノドン改良型の場合は発射から日本への着弾まで約10分と短い。この時間では洋上での迎撃は難しく実際には着弾寸前での対処になることは目に見えている。で、日本に導入される地上迎撃型のパトリオットPAC−3は一発での守備範囲が20〜30Kmと狭く広範囲に防衛するには膨大な数を配備せねばならない。
 こうした現実は以前から指摘されているが政府も自衛隊もまともに答えていない。日本海を越えて飛ぶ、つまり海上発射型のSM−3でインターセプトが可能な敵ミサイルは飛翔コースから想定すると行き先はアメリカ。あくまでもアメリカ本土防衛のためのシステムである。
 日本を標的にするミサイルで明らかに脅威なのはテポドンではなく射程の短いノドン改良型である。これに核弾頭、生物兵器、化学兵器等が搭載されていれば着弾による被害は甚大になるためこれをなんとしても防がねばならないが現状では残念ながら不可能である。その理由はミサイルの発射を探知しても着弾地域をすぐさま把握することが難しいことと仮に着弾地が判明してもわずか10分で住民を避難誘導するのは不可能だからである。
 以上より現実的対処法はニつしかない。一つは着弾後のすみやかな救助体制づくりだ。仮に核や化学・生物兵器を搭載している場合でも被災者の救援活動を行い、必要に応じて除染活動を行う。日本各地のどこでも即座にそういう行動を起こせるように日頃から準備をする。政府・自衛隊だけでなく政府関係機関・地方自治体を含めてスムーズに連携できるようにしておく必要がある。年に一回ぐらいの訓練では話にならない。
 選択肢の二つ目は北朝鮮のミサイルサイトを監視し、発射の兆候が見えた場合に先制攻撃で叩く積極的防御だ。ただこれは憲法との兼ね合いや攻撃判断のタイミング等多くの課題がある。それに技術的には自衛隊が海を越えて敵ミサイル基地を攻撃するのは可能だが装備体系的には難しい。
 まず自衛隊には敵基地を直接叩ける遠距離地対地ミサイルが無い。これは日本の専守防衛という基本政策に関することなので簡単に装備するというわけにはいかない。そこで自衛隊が持つ兵器で敵ミサイル基地を叩く現実的選択肢としては作戦機にF2という対地支援戦闘機を使い、哨戒機P3−Cが搭載する国産の対艦ミサイルを流用するしかない。

  *** 以上引用終わり

 確かにこの指摘どおり現実的対処法は限られているだろうな。特に着弾後の救助体制づくりは日本がもっとも苦手としている分野だ。今の縦割り行政では難しい。そろそろ非現実的なことを叫ぶエセ平和主義者を含めて日本人全体で現実を見据えた防衛を考える必要があると思う。そうでないと日本防衛には意味の無い現行MDに今後我々の血税を何兆円も吸い取られて終わりになりかねない。

復活 東京歩きん坊ボ 最終回

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 さてこの日わしは新橋の近くに宿をとることになった。本来の歩きん坊の目的地からははずれているがこれはある理由からやむをえない。このあたりはお台場など最近再開発が活発なウオーターフロントに近い。

 わしは夕方近くになって今夜宿泊するホテルの近くの僧上寺と東京タワーを観に行った。例の回転ドア事故を起こした森タワービルを右手に見ながら芝公園を目指す。東京タワーは最近人気復活で観光客がわんさか押し寄せている。もう5時近いと言うのに展望台に上がるエレベーターは大行列。
 係員が「本日は特別に階段を使って登れます。記念に階段を登ってみませんか、健康にもいいですよ。」と言ってるが誰一人階段から登ろうとする人はいない。そりゃまぁ、そうだろう。誰が金払ってまでしんどいめをするか!
 
 その喧騒を横目に見ながら僧上寺へと足を進める。そこで中国人のカップルから東京タワーをバックに写真を撮ってくれと頼まれた。どうやらハネムーンで日本へ来たらしい。「コングラチュレィション ハヴァ ナイス デイ イン トウキョウ」と英語で言ったらにこりと笑った。英語が正しかったかどうかは別にしてこちらの気持ちは伝わったようだ。
 
 みんながみんなこういう気持ちを大切にしたらくだらない国際紛争も少しは減るだろうに。それにしても日本が外国人から新婚旅行の目的地にされるというのも時代の移り変わりのなせる業か・・ その後ホテルまでの帰り道やたら中国語が耳についた。

これにて東京紀行第一部完である。第二部はまぁ、またいつか。[E:smile]

復活 東京歩きんボ 7

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 本日のぶらぶら歩きは西神田である。JR中央線の水道橋駅を降り立つ。駅のほとりを流れる川はあの南こうせつの歌に歌われた「神田川」である。まさしく青春時代を歌った切ない名曲であった。あの歌の舞台はこのあたりなのだろうか・・
 さて駅の改札口を出て東京ドームを左に見て水道橋を渡らず三崎神社の角を右に曲がる。ここから神保町へ続く白山通りをぶらぶら歩く。この白山通りは江戸時代の小石川の川筋である。神社の隣にいきなり東京歯科大の巨大ビルがそびえる。明治40年に東京歯科医学専門学校として開設された由緒ある学校だ。
 また左手には歴史的建築物でった東洋高等学校があったが今はもう建替えられてもうない。これは明治37年創立の東洋商業学校を前身とする東洋貿易のための人材を育てるための学校だったそうだ。その先には日本大学経済学部があり、近くには法学部の建物もある。とにかくここは学生の街なのだ。
 さらに歩いていくと右手に「研数学館」という重厚な建物に出くわす。昭和4年築の建物で質実剛健ながらもしゃれた装飾が施されている。味のある建物だ。そしえその左手一筋中に入ったところに「カトリック神田教会」(上の写真)の建物がある。スイス人マックス・ヒンデル設計で昭和3年築のバシリカ式聖堂は見ごたえがある。内部は長い身廊でなかなか荘厳な佇まいである。ステンドグラスには新約、旧約聖書が描かれている。このあたりは昭和初期の貴重な建築物が多いのだ。
 白山通りをこのまま行くと靖国通りにぶつかり、その先は出版会社と古書店がひしめく神保町となる。

 さてそろそろ腹が減ってきたので飯にしよう。このあたりは安くて美味しい飲食店がまたたくさんあるのだ。そのお話はまた次の機会に・・

ちょっと大人の電脳コイル クリスマス版

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 ある人から電脳コイルの掲示板でこんなネタがありますよと聞いてさっそく描いて見ました。
 ダイチとしては見栄を張ったが誘ってくれるかもと思い素直に暇だと言ったはずだったんだが結局みんなの賭けの対象になってただけ・・と。ちょっと脚色してます。

復活 東京歩きんボ 6

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運河だけは昔の佇まいを残す 〜秋葉原〜

 秋葉原は通称「アキバ」である。アキバに来るのは二十何年ぶりだろう。昔東京に遊びに来た時よくオーディオ製品を見に来たものだ。国産・外国製の高級オーディオは憧れの的であった。それが今ではオーディオなんて見る影も無い。かろうじて国産で残ってるブランドはパイオニア、ケンウッド(旧社名 トリオ)、テクニクス(松下電器)、ヤマハ、ソニー、アイワ、オンキョー、デノン(旧デンオン)、アキュフェーズ、ビクターぐらいのものか・・ アルパインはラックスマンと合併してアルパインラックスマンになってアルパイン単体ではカーオーディオ専業になってしまった。家電系は全滅だ。ローディー=日立、オーレックス=東芝、オットー=三洋電機、オプトニカ=シャープ、ダイアトーン=三菱電機はすべて消えてしまった。専業メーカーもたくさん消えていった。

 アキバをブラブラと歩いた。凄い人である。歩くというより人の流れに流されていく感じだ。90年代後半からオーディオ・家電街からパソコン店の街と化したアキバも栄枯盛衰、ここ1〜2年でそのパソコン店も淘汰されつつある。ではなにが出てきたかと言うとゲームのソフト店とケータイ電話の店だ。圧倒的な数で増殖しつつある。それに加えて漫画喫茶に同人誌専門店、あとコスプレの店・メイド喫茶などが急速に増えてきた。特に同人誌専門店は凄い勢いだ。なんだか電気街と言うより混沌としたサブカルチャーの街と化しつつあるぞ。
 それにしても同人誌専門店ってなんでこんなに流行ってるの? ためしに入ってみたがどこも店内は満員電車もかくやとばかりの人出である。今や同人誌の世界は何百億円もの市場に育っているというがそれにしてもなぜアキバなのか? 
 それに加えて外国人の数も多い。以前からアキバは外国人観光客が世界一の電化製品を買い求めにやってくる場所であった。特に裏通りの昔ながらのジャンク屋に大勢の外国人が群がっている。それもアラブ系?らしき人々が目立つ目立つ。アルカイダもいるんじゃないのか? 武器用の電子部品なんかを買いに来ているテロリストもたくさん混じってるような気がする・・ 正直あんまし近づきたくない感じだ。

 オーディオ店を求めて歩き疲れたわしは万世橋から運河の風景を眺めていた。アキバにはもはや昔の面影は残っていないがここだけは昔の風景が残っている。東京は大阪に負けず劣らず運河の街なのだ。

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