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2005年01月

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平安貴族「公卿」の巻き

 公卿とは摂政、関白、太政大臣、左・右大臣、内大臣、大納言、権大納言、中納言、権中納言、参議までの三位以上の者のことで国政を司るメンバー、今風に言えば閣僚クラスの者を言う。摂政と関白はよく混同されるが摂政は天皇が幼少の際におかれる代行者のことでその権限は天皇と同等で一方関白は成人した天皇の補佐役に過ぎないのである。太政大臣以下参議までは当時の国会である「太政官」の構成員で左大臣を実質的TOPとして国政を運営していた。
 すなわち公卿とは平安貴族の中でもTOPクラスの者たちでその数は平均すれば20数名程度である。五位以上の貴族が百数十名、中、下級官人が約1万人と言うからいかに少数のエリートであったかがわかると言うものだ。

 ちなみに我らが源博雅君は天延2年(974年)56歳にして従三位皇太后宮権太夫に昇った。かたや天徳4年(960年)の土御門家に仕える若杉家の古文書の末尾に「天文得業生」安倍晴明の名が歴史上初めて出てくる。晴明40歳の時である。「天文得業生」とは現代風に言えば陰陽寮に所属して天文学を学ぶ学生である。要するに貴族どころか下っ端の官僚ですらなかったわけでとても源博雅君とタメグチきける立場ではなかったわけだ。(笑)
 しかし晴明は天才であった。そのありあまる才能を陰陽道と言う特殊技能に振り向け、47歳で陰陽師、52歳で天文博士(従七位)の官位まで昇った。実はこの官位でも雅な貴族どころか貧乏長屋暮らしの食い詰め役人程度なのだ。だがこの官職には位階でははかれない重みがある。天文を観察して異変があれば密奏すると言う職務は時の最高権力者(天皇・摂政)と直接結びつくからだ。そしてその時の最高権力者は「藤原道長」であった。道長は晴明の才能に着目し、天皇・皇族、摂関家のために種々の占い・邪鬼払い・延命祈願などの祭祀・呪術を行わせ、晴明を重用した。晴明は目に見えぬ世界の秘密に通暁した達人として貴族世界に重きをなし、最終的には博雅君とタメグチをきける従四位下まで駆け上ったのである。(笑)

 もっとも晴明自身はこの出世をどこまで喜んでいたかは知らないけど・・

次回は晴明のパトロン「藤原道長」君のお仕事振りを紹介する。

引用文献 「平安京 くらしと風景」 東京堂出版
     「歴史群像シリーズ 安倍晴明」 学研
 

どこまで続く韓流ブーム!

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 いやはや年が明けても相変わらず凄い人気だ、韓流ブーム。勢いは衰えるばかりか更にたくさんのドラマが放映される。確かに見てると結構面白いドラマが多い。うちの嫁さんも「冬のソナタ」を全部ビデオに録って見ていた。[E:shock] このブームを支えるのはやっぱおばさんたちだな。 [E:smile] 今日本で一番元気なのは中高年の女性ではなかろうか? 多分一番自分の自由になる時間とお金を持っていると思う。わしなんか一日の小遣い1000円だっつーのに・・・ 彼女達のパワーを見くびってはいかんのだ。

 確かにヨン様は「微笑みの貴公子」と言われるくらい笑顔がすばらしい。とりわけ女性にとにかく優しい。 おそらくこれが人気の秘訣ではなかろうか。 世の旦那様諸君、たまにはあなたも奥様にバラの花束でも買って帰って「愛してるよ」ぐらい言ってあげなさい。どうも日本の男性はシャイなのか、面と向かって奥様に愛してるよとか言うのが苦手なようだ。男は黙って○○ビール!ではないが男は軽々しくそういうことを言ってはいかん、黙っていてもわかるはず、という考えに凝り固まっているところがある。しかし黙っていてはわからんのです。相手に伝わらない。 思い切って言いなさい。そうすりゃあなたも明日から「我が家のヨン様」だ。家庭円満間違いなし。[E:lovely] 家庭が明るくなって悪いことなんてこれっぽっちも無いんだから。

 でも普段品行が悪いあなたがいきなりやったら「浮気」隠しかとかえって疑われるか [E:smile]

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不祥事だらけの大企業

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Qjym9qxx  東京地検の事情聴取が始まり、コクド・西武事件は重大局面を迎えた。組織的に行われた有価証券報告書の虚偽記載。上場廃止の可能性を隠して株を売却したインサイダー取引の容疑。地検の捜査でオーナー、堤義明を含めた経営陣の法的責任の解明を期待する。

 それにしてもあきれたものだ。日本の超一流優良企業のイメージであった西武グループの腐った実態[E:sign01] たんなる「堤の個人商店」にすぎなかったわけだ。 堤とその取り巻き連中という膿を取り除かねば西武の再建はありえない。そしてこの事件には一個人商店が起こした事件ではあるが日本の経済社会体制を根幹から揺るがす問題が含まれている。ここまで法律をこけにされると法治国家としての有り体が問われているということだ。三菱自動車の欠陥隠しによる殺人も同罪だ。それなのに当事者達の言動は本当に反省している様子がない。

 昨今、企業の不祥事が相次いでいる。企業経営者の中には長引く不況から目先の利益さえ確保できれば良いという考えが浸透しているようだ。商法上、会社については「個人=自然人」に対する「法人」という概念がある。人の集まりである法人は自然人と同じく法律、経済活動の当事者となるべく権利が法律で与えられているのだ。法律上は個人も法人も同じ権利を持ち、同じ義務を負う。

 確かに会社の存在理由の一つに利益追求がある。だからといって法律違反をしてまで行うべきでは無いことは小学生でも分かることだ。それなのに不祥事は絶えない。そのような自浄能力を持たない企業は法律で強制的に社会から排除せねばならない。


地震曇?

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Igxpwgk9  これって地震雲かな〜? 撮影したのは今年1月2日午後5時過ぎ。城陽市の木津川の堤防近くで西の方へ向かって伸びる3本の大きな筋状の雲だった。明らかに飛行機雲ではない。
 今、テレビで「超緊急SP 巨大地震は必ず来る」を見ていてこの写真を携帯で撮ったのを思い出してUPしました。誰か詳しい人、鑑定してください。[E:smile]

 17日が阪神大震災10周年ということで新聞、テレビは連日地震特集だ。そのうえ、去年11月から年末にかけ中越大地震、スマトラ大津波災害があったから余計だ。大型地震が来るのを大前提として我々は日々の生活をしなければならない時代に入ったのだ。

 悠長に地震の予知などしてる場合ではない。予知できたからといって新幹線や高速道路、工場の操業を停められるのか? できるわけないだろ、そんな非現実的なこと。結局は起こってからでないと行動を起こさないものなのだ。我々人間は。だったら地震予知にかける莫大な予算を削って、起こった後の被害を最小限に抑える為の政策に税金をかけるべきだ。まずは家屋の耐震補強と耐火補強に全額税金で補助すべきだ。 こういうとバカ官僚は「家は個人資産だから税金で補助はできない。」とたわけたことを言う。

 暴言かましてよかですか[E:sign02] 家は人間が生活していくうえでの基本的なインフラだ!! 家が再建できず人が住まなくなれば村も町も国も成り立たない[E:sign01] 税金で全額補助してでも家がつぶれないようにし、不幸にしてつぶれたら再建に手を貸すべきだ。

 実際阪神大震災から10年たった今でも被災者の30%が生活再建できないと答えているし、新潟では村ごと消滅の可能性が取りざたされている。

破壊と創造!? だと

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A82cdrqz  今日の日経新聞に小さな囲み記事が載っていた。以下その記事を引用する。

『小泉首相は信長型 奥田経団連会長が評価 「破壊と創造を実行」』

 日本経団連の奥田碩会長は11日の記者会見で小泉首相について「今までの日本にはなかった性格の方だ。織田信長のような破壊と創造を考え、実行している人だと思う。」と評価した。
 奥田氏は経済財政諮問会議の民間議員として小泉首相を支えている。経済界は構造改革を強く求めているだけに、調整型ではない小泉首相の改革路線に改めてエールを送った格好だ。
            日経新聞05年1月12日

 えらい持ち上げようだな、おい。小泉の改革路線のどこが創造だ? 破壊ばかりじゃないか。確かに自民党の派閥は破壊した。しかし我々の生活も破壊した。道路公団改革も中途半端、郵政改革もたぶん中途半端で終わるだろう。公務員改革も見送り・・この4年間、国民には痛みばかり強いてこれからも痛みを強いる。

 小泉が目指す社会は一部の大金持ちだけが支配し優遇される弱肉強食のアメリカ型社会なんだろうと容易に想像が付く。そりゃー、経団連会長も支持するわな、自分は勝ち組だから。

 でも信長は結局、守旧派光秀の謀反で道半ばで斃れた。歴史は繰り返すか・・?

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