カテゴリ:

120718

 7年目の車検を目前にタイヤを替えた。新車時の標準タイヤはポテンザであった。まだ溝は五分ほど残ってはいたが7年も経つと経年劣化も大きいだろうし、まだまだレガシィには乗り続けるつもりなので替えることにしたのだ。

 で、問題はタイヤをどれにするかだ。ポテンザはもういい。さすがに今後はそんなに峠道をぶっ飛ばして走るようなことはない。そろそろゆったり落ち着いて走りたい。いわゆるコンフォートタイプか、昨今性能向上著しいエコタイヤか。国産、輸入銘柄をいろいろ検討した結果かねてより一度は使ってみたかったブリジストンのフラッグシップ『レグノ』に決めた。ま、取扱店のコックピット(ブリジストン直営タイヤショップ)でセールスやってたのも理由の一つだが。(笑)

 知らなかったのだが最新レグノGR-XTはエコタイヤでもあった。ラべリングは転がり抵抗は「A」、ウェットグリップは「b」。まぁ、正直静粛性と乗り心地を期待していたのでエコ性能はオマケ的なつもりでいたのだが実際履いてみるとこれが凄いエコ性能なのである。

 うちのレガシィは05年式2000ccNAエンジン。ミッションは4速ATで10.15モード燃費は13km/Lである。過去7年間の平均実用燃費はGO・STOPの多い街中走行主体で7.8km/L、高速道路を時速80~100kくらいでゆったり走るエコ走行で11.1km/L、ちょっとアクセル踏込っぱなしのぶっ飛ばし走行(スピードは秘密 笑)で10.3km/Lくらい。たった一度だけ岐阜の郡上八幡から北陸道廻りで京都に帰ってきたときに必死こいてエコランに挑戦して13.1km/Lと10.15モード燃費を超えたことがあっただけ。それ以外では10.15モード燃費を越えたことはなかった。これでも7年落ちの2000cc、ATの車としては平均的な燃費だとは思うが。

 ところがレグノ(ショップのススメで窒素を入れている)にしてから500kほど走ったのだが街中走行主体で9.4km/L、高速道路「ぶっ飛ばし走行」で11.4km/L、「エコ走行」では14.6km/Lとなんといとも簡単に10.15モード燃費を超えてしまった。もちろんタイヤを替える前と替えた後での走り方は一切変えていない。街中走行で20%、高速道路エコ走行で31%の燃費改善である。今、各自動車メーカーが燃費向上に必死になっている中、タイヤ一つでここまで変わるとは正直驚きである。

 もちろんポテンザはスポーツ指向のハイグリップタイヤなのでレグノとは方向性が違うからこういう比較はどーよ?と言う人もいるかもしれないが車は同じでもタイヤだけでこれだけ燃費が変わるのは最近のエコタイヤの性能の凄さを物語るものではなかろうか? これでもし転がり抵抗「AAA」「AA」なんかのエコピアとかを選んでいたらもっと燃費が伸びただろうことは想像に難くない。

 ここで少し疑問に思ったのだが最近のハイブリッドも当然エコタイヤを履いているだろうがその燃費のうちハイブリッドシステムがどれだけ燃費に貢献しているのか?ということ。タイヤでこれだけの燃費改善があるとハイブリッドシステムの貢献度合いはかなり低いような気がする。燃費のいい車に買い替えを考えてる人もタイヤを替えるだけでこれだけの効果を得られるのなら高いハイブリッドカーを買うよりも財布に優しいかもしれない。

 さてエコ性能の話ばかりになってしまったがそれ以外の静粛性、乗り心地も極めて優秀。路面から伝わるザラザラした音や感触が少なくなったし、段差を越えた時のショックも角が取れた感じ。操縦安定性も超ぶっ飛ばし走行でもしない限りまったく問題なし。ハンドリングや乗り心地もしっとりした感じになりなんともレガシィが高級車になったかのようだ!というとちょっとほめ過ぎか?(笑) 値段はそれなりに張るがもう大満足である。ますます長く乗りたくなってきた。

 ちょっと閑話休題?

 タイヤショップさんから聞いた話ではスバルはライン装着のタイヤに関しては市販の同銘柄のタイヤより性能要求基準が高く、性能は市販品と同じ銘柄のよりも高いそうだ。だからディーラーやタイヤショップに対して同銘柄のタイヤに交換する場合は必ず4本同時に交換することを要求しているという。タイヤを交換するのに節約のため4本同時でなく1本とか2本だけ交換するユーザーがけっこういるそうだがそんなことをすると同じ銘柄でも性能差のあるタイヤを履くことになるのでかえって危険だと。

 スバルらしいと言えばスバルらしい話か・・(笑)