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120226

なんかね、わしの絵柄は今の少年漫画には向いてないんだってさ。どこもかしこも同じことを言う。ストーリーはそっちのけで。(苦笑)

 凝りもせずある出版社のある雑誌のある副編集長さんに「MOON LIGHT・・」のネームを見てもらった。話の構成や展開についての意見を聞こうと思っていたら腕を組んで「うーん・・」としばし思案しながら冒頭のような話になった。

 また絵柄の話かよ!! この人申し訳なさそうに「私たちは新人がどうしたら最短でデビューできるかを考えています。その観点から申し上げるとこのノスタルジックな絵柄では今の少年漫画の若い読者層には向かない。」とおっしゃる。

 あくまで最短デビューを狙うという前提であなたが目指すのは

1・本当に漫画をこよなく愛する30代以上の読者層。

2・そういう読者を抱える雑誌。

3・この昔の藤子・F・不二雄?風ノスタルジック系の絵でエグイ、グロイ系の話。

 ではなかろうか。だそうだ。(バクマンの亜城木夢人か!? 笑) まぁ、「1」と「2」は今までさんざん指摘された通りだけど「3」は今回初めての指摘だな~。

 藤子・F・不二雄氏は短編SF漫画でけっこうエグイ、グロイ話も描いている。で、今はああいうデフォルメされたキャラの絵でそういう話を描く作家は少ない。最近では山上たつひこ氏原作、いがらしみきお氏作画の「羊の木」という作品があるので参考にしてみては?

 ここでまた藤子・F・不二雄氏の名が出てきた。比べられること自体恐れ多いがそんなに雰囲気似てるのか? わし的には吾妻ひでお氏の影響の方が強い気がするんだが・・

 で、この副編さん親切に対象雑誌の名をあげ、さらに「ネームを描ける原作者」を目指す手もあると。漫画家さんに意図する構図やアングルやらをネームで伝えられるのは強みでそういう人材は今非常に少ないそうだ。まぁ、考えておこう。(笑)

 結局最初の目的は果たせずなんかもう聞く気にもなれなかった。モチベーション落ちてしまって2、3日は何も描く気にはなれない。(苦笑)