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栄えある第1号登録おめでとう! 

 彼は99年のJOC臨界事故を受け、わずか6か月で作られた国産の原子力災害用遠隔操作ロボット君だ。

 既存技術で間に合わせに作ったにしてはモニタリング機能、ドア・バルブの開閉、配管切断、除染等の機能を備え、当時の世界水準レベルのロボットだったという。でも電力会社はどこも「んな大事故は起こるわけない」と採用しなかった。結果、6台はたなざらしのあげく廃棄の憂き目に・・ 事故を真摯に受け止め、電力会社が採用・配備していればその後も技術の進歩で世界トップレベルになっていただろう。そうすれば今回の福島原発事故の対処もかなり変っていた可能性が高い。なにより作業員さんの負担を軽くし、被ばく事故も防げたろうに。

 わしらの税金30億円をドブに捨てたうえ、被ばくという人的被害も出し、近隣の人々には長期の避難を強いる。あまつさえ事態は収束どころか今日また悪化した。返す返すも残念である。

 ひょっとしてデザインがガンダムみたいにかっこよかったら「あ、かっこいいじゃん。じゃあ一応うちの原発に一台置いとこか。」となってたかも知れないね。やはりロボット君も見た目が大事?

 それにしても「いざとなれば人が突っ込めばいい!」とはいくら深刻な事態を想定していないうえでの発言とはいえとんでもない特攻隊精神だ。突っ込むのは電力会社の幹部だけにしてほしい。