カテゴリ:

090502  アメリカの金融システムに早くも復調の気配が出てきたそうだ。悲観論一色は日本だけで今回の世界同時不況の引き金を引いた当のアメリカの投資ファンドなどはもう不動産市況の底入れを見越して次の一手を求めて動き出しているという。ほんまか?

 確かにここ一、二ヶ月ほど過剰流動性がまたぞろ資源や穀物や不動産に流れて価格が上昇する動きが出ている。どうもね、アメリカの投資家達は日本人の悲観論などどこ吹く風。確かに底値で買いを入れるのは投資の常識であろうが「羹に懲りて膾を吹く」日本人とは根本的に考えが違うようだ。あくまで強気である。まぁ、それで世界の景気が回復すりゃーいいことだけど。

 ところで投資の基本は分散投資が基本だと言われる。「卵を一つのバスケットに入れるな」と有名なたとえ話があるがこれはバスケットが落ちて卵が全部割れるのを避けるために何個かのバスケットに分けて入れろということなのだが今回の世界同時不況ではすべてのバスケットが棚から落っこちて分散して入れておいた卵が全部割れちゃったということだった。分散投資、意味なし!! である。

 これからアメリカのファンドが強気に出てくれば雑誌や新聞にまたぞろ怪しげな投資商品のタイアップ記事がいろいろ出てくるだろうが投資をする前に「よ~く 考えろー。お金は大事だぞ~♪」と慎重に考えてね。

*ポートフォリオ: 安全性や収益性を考えた、有利な分散投資の組み合わせ。資産構成。