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 真摯な国会議論もないまま自衛隊のイラク派遣延期が規定事実化している。派遣延期賛成派はイラクの復興支援・人道支援のためで派遣延期は日本の国益にかなうと言う。その根本にある考えは「安保条約と言う日米軍事同盟」維持と集団安保への発展である。
 実際今の日本はアメリカとの軍事同盟なくしては北朝鮮、中国の軍事圧力に耐えられないだろう。日本の平和と国民の安全保障には日米軍事同盟は欠かせない、だからアメリカの言うことには一切逆らわず頭を下げてアメリカ合衆国の51番目の州として隷属すべきだと言う主張である。この主張の根底にある考えはそうすることが「楽だから」である。
 何でもアメリカの言うことを聞いてハイハイと従っていれば自分で考える必要が無い。自分で考える必要が無ければ自ら行動を起こす必要も無い。これって実はとっても「楽」なんです。皆さんも自分の立場に置き換えてみればわかりやすいでしょう? 
 会社の上司の命令どおり働いてれば給料もらえる。失敗しても指示が悪いと言い訳できる。楽だな〜。(笑)思考停止、脳死状態である。

 一方日本外交の自主独立路線を主張する人たちもいる。日本はアメリカの51番目の州ではないのだから日米安保に関係なく国連を中心にした外交を追及すべきだと。一見もっともな意見だがこれが一番困難な道なのだ。自主独立路線を行くなら最終的には日米安保の解消も視野に入ってくるだろう。日本の防衛は自前の軍隊=自衛隊のみでしなければならない。そして外交は自分で考えて自分で行動を起こして自分でその結果責任を負わなければならない。今まで日本が避けてきた道である。
自衛隊は普通の軍隊として、国連なり国際協調の名の下に国際紛争解決にもどんどん派遣していく場面も増えるだろう。安逸な考えで自国の平和と独立は保てないのである。楽な隷属の道を選ぶか困難な独立の道を選ぶか我々は今重大な選択の場面に直面している。

 暴言かましてよかですか? これを読んでるあなた[E:sign01] あなたにその覚悟はあるや否や[E:sign02]