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 昨日「狂牛病」のことについて書いたらさっそく今日の新聞に全頭検査の基準緩和の記事が出ていた。日本では今すべての牛を検査しているがこれを生後20ヶ月以下の牛は検査対象から除外するというものだ。「飼料規制等の強化を盛り込むから安全性は低下しない」そうだ。これは明らかに米国牛肉の輸入再開をにらんで条件面で妥協する動きである。
  
 科学的にはそれで大丈夫というが 信用できねー!! 今の研究水準での話だからだ。今後BSEの研究が進んで結局20ヶ月以下も危険でした、となったらどうするの? 

 食肉処理の時に脳などの組織が飛び散って食肉部分に付着しないよう指導し、定期的に検証すると言う。国内ならその確認は出来る。しかしアメリカでの危険部位の除去については確認しようがない。アメリカの食肉産業界が日本への輸出のためにそこまで面倒なことをするかどうか極めて不安だ。

 全頭検査が科学的かどうかの議論の前にアメリカの食肉産業の実態がどうなのかを知っておく必要もあろう。
 
 「だから、アメリカの牛肉は危ない!」(ドナルド・スタル、マイケル・ブロードウェイ共著 河出書房新社)という本が出ている。これはカンザス州の世界最大のと畜場のルポを中心とした本で、アメリカの食肉産業の成立過程やと畜場で働く移民の姿、と畜場による環境汚染等アメリカの食肉産業の実態を暴いており読むとかなり衝撃的な内容だ。[E:coldsweats02]
 
 仮にアメリカ牛肉の輸入が再開されてもわしは二度と吉野家には行かない。

 食べるかどうかの選択権は我々消費者側にある[E:sign01][E:sign01]

 注意! 最近ここにわけのわからないコメントをつけていく奴がいるのでこのエントリーへのコメントは拒否といたしました。2005年12月23日



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