腐った経団連と自浄能力のある同友会?
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- 02社会・政治 激辛コラム
経済同友会が22日「利益誘導を目的とした天下りを受け入れない」との指針を正式決定した。経済同友会とはなんだろう? 件の経団連とはどこが違う? (社)経済同友会は、終戦直後の昭和21年に中堅企業人有志83名が結集して誕生したものだ。経済同友会は、企業経営者が個人として参加しているものだから企業に対しては何の強制力はない。しかし利益誘導を目的とした天下りがここまで社会問題化する中、この決定は歓迎すべきものだ。強制力はなくとも経営者の意思が経営に反映されるのが普通だから。
これに対して経団連は極めて歯切れが悪い。今回の同友会の決定に対し奥田経団連会長は「短絡的だ」と批判した。利益誘導の反社会的行為に対する感覚が世間一般とまったくずれているとしか言いようがない。トヨタのコンプライアンス(法令遵守)も口先だけだと覚えておこう。
今回の橋梁談合事件にしても国民は正直「またか」とさめた反応だ。テレビドラマの再放送を観てるかのようで結末(トカゲの尻尾きりで終わる)も分かってる、とばかりに。しかし、先進諸国の中では談合に甘いのは今や日本だけなのだ。欧米諸国では談合がまかりとおる体制は経済の効率化を阻害し、長期的には国家財政をも疲弊させるとして談合、カルテルは厳罰を持って排除する。経済界の重鎮が暗に談合を認めるような日本が異常なのである。今後少子化が本格化し、経済規模の縮小すらありえるわが国にとってもはや談合を許す余裕はない。
さらに企業会計、株式市場の運営基準、企業監査などにおいても日本の基準は国際基準に大きく見劣っている。最近、企業が猫も杓子も唱える「企業の社会的責任(CSR)」が大嘘であることを世界に宣伝してるようなものだ。このままでは日本企業が世界市場から締め出されるのは必定だ。
暴言かましてよかですか? 「奥田会長! 副会長の西岡(三菱重工会長 今回談合で摘発)、三村(新日本製鉄 今回談合で摘発)の二人すら辞任させられないならお前が辞めろ!! 同友会の決定を批判する資格などおまえにはない」